
※上記リンクは4月2日以降のバージョンですが、ページ内から4月1日版へジャンプできます。
企画
昨年12月、Wikipediaのウルトラマンアークの項が公開停止・ウルトラマンシリーズにリダイレクトされるという話をフォロワーさんづてに聞きました。(リンクは当時の版)
調べてみるとページ内の記述に公式からのコピペが見られたため、著作権法遵守の観点から問題がない状態になるまで公開を取りやめていたというのが真実でしたが、奇しくもそれはウルトラマンアーク22話「白い仮面の男」放映の週。気づいた人怖かっただろうなーと思いつつもすぐにこの話は記憶の彼方へ。
2月中旬に不意にこの話を思い出し、「今年は転職したてでエイプリルフールの仕込みは難しいと思ってたけど、このネタなら画像の使用が少ないから作れるかも」と制作に至りました。
制作
デザインは問題なし。誰が見てもWiki形式のサイトだと分かるように作るだけ!
問題は本文。書き始めた頃には演出が決まってたので「長々書いても崩れるから読まれないよな…」と思いつつも、それなりにしっかりした内容にしておかないと様にならないのです。
星元PEDIAは星元市に関わりのある一般人が地元のことを好き勝手に書くローカルWikiです。ウルトラマンという概念を持たない人になりきってウルトラマンの説明を書かないといけないのです。例えばカラータイマーのことを「胸元の発光器官の意図は不明」と称したり…。(ウルトラマンを知らない人でも見続けているうちに「あれはピンチの時に光っているのでは?」と直感できると思うんですが、憶測は憶測。正確性を重んじるWikiであればその他の陰謀論とともに削除されてしまうかと…)
演出は「こ〜こはど〜この箱庭じゃ?」や「赤い部屋」などの往年のホラー系FLASHをイメージしました。
4月1日に日付が変わった時点で公開するつもりだったので深夜に見る人のことを考え目に焼きつくような怖さは避けましたがそれでも怖かったと思います。(ごめん)
WEBという媒体は体験型ホラーに強いことを改めて実感しました。
崩壊後に移動するページは「何かマグリットっぽいあしらいを」と鳩の空を置きました。
加工した写真ぐらいでは本家の劣化版にしかならないので、より実写っぽさを追求して雲に動きを入れてみました。WEBサイトに空いた穴の向こうから、アークの世界が見えているイメージです。
そんなこんなで
仕上がったページですが、公開するまで「意図が通じるだろうか?」ととても不安でした。
「白い仮面の男」という言葉を出したら興醒めですし、公式の意匠も使えないのでこちらから与える情報は最低限。その上、「白い仮面の男」のパロディとして解釈違いだったらどうしよう?という気持ちもありました。作業の合間に本編を見るだけでなく、ネット上の感想や解説などもリサーチして皆さんが感じているあの回のイメージと私のイメージの足並みを揃えることをものすごく意識しました。(やってることがほぼ仕事)
なので、越監督ご自身から引用を頂いたとき、「いっぱい不安に思っていっぱい考えてよかった!」と思うことができました。
また、たくさんの方からも反応を頂けたのもとても励みになりました。特に、複数の方から私の作品を指して「ファンアート」という呼称を使っていただけたこと…WEBサイトというのはあくまでも実用品で何気なく消費されていくものだと、仕事にしている上で感じることがあります。そんな中で、熱意を持って制作すれば愛を伝えるアートになりうると教えてもらえたような気がして、とっても嬉しかったです。
改めてこの場でお礼申し上げます。ありがとうございました。
